沖縄慰霊の日 女子高生が詩を朗読

24 6月 2012
Posted by keikei

 2012年度の総会と、2011年度の太秦キネマ塾の作品発表会、修了式が無事に終了。
「京文映広場」にそれぞれ掲載しましたのでご覧下さい。

 今日は、23日の新聞に掲載された詩を紹介します。(ご覧になった方も多いと思いますが)
沖縄慰霊の日に沖縄全戦没者追悼式で高校三年生の金城美奈さんが朗読した自作の詩です。
金城さんは5年前に、祖父のお兄さんが県立三中の生徒だった頃に家族にあてた手紙を目にしたそうです。その後その方は南洋群島で戦死。祖母も沖縄戦体験者ですが、当時のことを尋ねても語ろうとしないそうです。

             「礎(いしじ)に思いを重ねて」

      月桃の花が白くきらめく頃 私はあの手紙と出逢った
      それは祖父の兄が家族にあてた 一通の手紙
      彼の人生で家族に送った最後の手紙
      第三中学校から届いたその手紙には 戦争のことは何一つ書かれていなくて

      勉学に励み 家族を思いやる
      真っすぐな青年の心が記されていた

      これから迫る黒い影とは対照的に
      その手紙は温かく 誠実さで溢れていて
      白い光で包まれているようだった

      この手紙と出逢った後
      私は初めて 彼の礎の前に立った   
      礎に刻まれた その名前
      ぎらぎらと太陽に照りつけられた その名前
      指でなぞると 一文字一文字が焼けるように熱くて
      あなたの思いの熱さが伝わってくる

      私の心に伝わってくる 礎に刻まれたあなたの名前は 
      とても小さくて とても窮屈そうで
      この文字では表せないほどの人生が あなたにはあった
      この文字では抱えきれないほどの未来が あなたには待っていた
      でも何もかもを奪われてしまった
      あなたが過ごしたあの島は 地図に書かれたあの島は
      沖縄から遠く離れていて 広大な海に囲まれている
      あの遠い島から あの広い海から
      あなたはまだ戻らない あなたはまだ戻れない
      あの日から時は止まったまま 針は動かぬまま

      あなたと同じくらいの歳を迎えた今 私は考えている
      戦争について 平和について
      でも あなたと同じくらいの歳を迎えても 私は考えられない
      遠い島で過ごすことを 家族と離れて暮らすことを 
      私は考えるのが怖い
      だけど 辛い現実と向き合った あなたがいるから
      私は今安心して一日を迎えられる
      明日が来るのを待つことができる

      今年も時を刻む 六月二十三日正午に手を合わせる私の肌を
      柔らかな風が そっと包み込み
      確かな思いが溢れ出す
      あの過ちを 二度と起こしてはならない
      あの苦しみを 二度と蘇らせてはならない
      人々の心に色をそえることができるなら
      暗く沈んだ色ではなくて
      明るく澄んだ色で彩りたい
      人々の未来に 橋を架けることができるなら
      先の見えない不安定なものではなくて
      力強く進める丈夫なもので繋げたい
      そして 人々の世界を一つの言葉で表すことができるなら
      戦争ではなくて 平和であると断言したい

      六十七年前を生きた人々の後ろに 私たちは続いている
      私たちにできることは あの日を二度と呼び戻さないこと
      私たちに必要なことは あの日を受け止めて語り継ぐこと
      礎に刻まれた人々の 届けたかった思い 叶えたかった願い
      私たちが届けよう 私たちが叶えよう
      礎に思いを重ねて

                     
      
 

平和の日常

あらためて憲法九条の大切さを・・・・絶対に戦争をしてはならないとかたく心に留めました・・・・・嶋田さんありがとう    超暇じじい