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虫送り

06 7月 2012
Posted by keikei

虫送り』なんと美しい言葉でしょう。「虫退治」「虫駆除」ではないんですよね。

虫送り(むしおくり)とは日本伝統行事のひとつ。農作物の害虫を駆逐し、その年の豊作を祈願する目的で行われる。

春から夏にかけての頃(おもに初夏)、夜間たいまつをたいて行う。また、藁人形をつくって悪霊にかたどり、害虫をくくりつけて、鉦や太鼓をたたきながら行列して村境にいき、川などに流すことが行われるところもある。地域によっては七夕の行事と関連をもって行われる。

平家物語」に斎藤実盛が討たれる際、乗っていた馬が稲の切り株につまずいたところを討ち取られたために、実盛が稲を食い荒らす害虫(稲虫)になったとの言い伝えがある。そのため、稲虫(特にウンカ)は実盛虫とも呼ばれ、虫送りのことを実盛送り(または実盛祭)ともいう。(『角川俳句大歳時記』夏)

農薬が普及するまで全国各地で見られたが、現在は火事の危険などから行われなくなったところが多い。

  

枕草紙 第41段 「虫は」  
虫は、鈴虫。 蜩。 蝶。 松虫。蟋蟀。はたおり。われからひを虫。螢。

蓑虫は、いとあはれなり。                           
鬼の生みたりければ、親に似て、これも恐ろしき心あらむとて、親のあやしき衣ひき着せて、          
「いま秋風吹かむ折ぞ来むとする。待てよ」と言ひおきて、逃げていにけるも知らず、  
風の音を聞き知りて、八月ばかりになれば、「ちちよ、ちちよ」とはかなげに鳴く。 
いみじうあはれなり。

額づき虫、またあはれなり。      
さる心地に、道心起こして、つきありくらむよ。
思ひかけず暗き所などにほとめきありきたるこそ、をかしけれ。

蠅こそ、憎きもののうちに入れつべく、愛敬なきものはあれ。    
人々しう仇などにすべきものの大きさにはあらねど、秋などただよろづの物に居、
顔などに濡れ足して居るなどよ。           
人の名に付きたる、いと疎まし。

夏虫、いとをかしうらうたげなり。
灯近う取り寄せて物語など見るに、草子の上などに飛びありく、いとをかし。

蟻は、いと憎けれど、軽びいみじうて、水の上などをただ歩みに歩みありくこそ、をかしけれ。       

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